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『材木屋に生まれて』

映画『7月4日に生まれて』のようなタイトルだと、何かトラウマがあるのではないかと、思われるかもしれませんが。

今時、起業して材木屋を始める人間などいないでしょう。
それほどの斜陽産業です。
中には商社的な材木屋を始める人はいるかもしれませんが、それは材木屋ではないと考えます。
材木屋と言うからには、丸い原木が在庫として会社にあること。製材機があること。
私なりの基準はもう一つ。昼食は持参の弁当か給食弁当であることです。
製材工場の近くに食堂がある光景が想像できないからです。

幼いころから木に囲まれて育ちましたから木への愛着は人一倍あると思います。
残念ながら木材の需要が低迷していることもあり、木材産業も山も・・・。
ですから木材、木材産業の地位を向上させたいとの気持ちを強く持っています。
木材産業の価値とは何ぞや?
この問いについての明解な答えでもある『ヨーロッパでは木材産業は環境産業であると認識されている』文章に出会ったのは10年以上前のことです。
それ以来、木材と環境について意識して取り組んでいます。
木材産業が栄えることが、循環型エコマテリアル・再生可能資源である木材の根幹であると認識されているから、ヨーロッパ、とりわけドイツでは木材を積極的に利用する社会構造が成立しているのでしょう。

「木が好きだから」、「木が好きな人に」・・・だけでは木材利用の拡大は進みません。
環境問題を考えるようになり、より科学的論拠をもって木材の価値を語ることが重要だと考えるようになったものです。
というのも、環境問題に取り組む人の中には独善的、狂信的な人もいて、それではパイを狭めてしまうように思ったからです。

材木屋として、高収益な体質のモデルを作ることが私の務めだと考えています。
理念なき経営、収益亡き経営は戯言です。
私の後に続く若い世代が職業として木材を扱うことに魅力を感じるようにすることも務めです。
木材産業が斜陽産業であるなら、西から太陽を昇らせるくらいの意気込みでいます。
『木の国、山の国』である岐阜で、木材産業のレコンキスタを実現することは郷土・岐阜にも大きな貢献ができるものですから。


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木造新時代

週刊朝日9月19日号の特集です。
この写真は建築家・隈研吾が設計を手掛けた東京・表参道のパイナップルケーキ専門店。
木造三階建てで、岐阜県産のヒノキの角材が6000本、外装に使われています。

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『コンクリートから木へ』、鳩山民主党政権の時に生まれた言葉が今、現実のものとなっています。
『木』への回帰は、日本に限った話ではなく、欧米の建築にもそのトレンドが生まれています。
エコマテリアルとして『木』が評価されている証でしょう。
日本との違いは、情緒やスピリチュアルに訴える建材としての評価でなく、欧米では科学的論拠と環境負荷低減の論理の裏付けをもって木材利用が進められている点です。

技術の発展は構造的にも耐火性能の点においても木材利用を拡大させています。
冒頭の隈研吾のヒノキの角材は素朴な利用ですが、集成材化や不燃化を進めることで大規模建築物への木材利用が進んでいることを週刊朝日では紹介されています。

木材産業の業界紙や専門誌でなく、週刊朝日、一般の雑誌に紹介されていることに意味があります。
実は、冒頭の写真の木材の利用のされ方について、我々木材業界では批判的な意見があります。
防腐剤注入しないまま風雨や直射日光にさらされる環境で、あのような形で利用されると、数年後には見る影もないほど傷み・劣化が進むのではないかとの懸念からです。

私は、それで充分だと考えます。
なぜなら、商業施設・パイナップルケーキ専門店の償却の設定など5年から7年だと見込むからです。
5年から7年の後に、解体撤去される可能性がある建物に高度な木材利用など必要ありません。
恒久性は必要なく、テンポラリーなもので充分と。

木材を過大評価することなく、『ありのままに~』の工業製品、エコマテリアルとして評価することが、木材利用を拡大することだと考えます。

関根恵子に憧れて

昨日は下呂の原木市でした。
ここに来ると思い出すのは関根恵子。映画監督の高橋伴明と結婚した今は高橋恵子ですが。

以前にも、このブログで関根恵子と下呂の原木市場の話を書いたところ・・・。
驚くことに検索キーワード・【関根恵子】で、私のブログを訪問する人が増えたのです。
関根圭子人気はスゴイですね。

彼女は人気絶頂の頃、突然芸能界を引退し、飛騨の山奥で隠遁生活を。
二年間ほど、この山間地で過ごしたのです。
今から40年くらい前の話です。
今なお、彼の地には『関根恵子伝説』が存在します。「今まであんなにキレイな女性をみたことがない。」から「野良着を着ていても輝いていた。」に至るまで。
この土地には、東京都は違う時間が存在するのでしょう。

ちょうどこの写真の中央の山のふもとあたりで暮らしていたそうです。
彼女は、空が山に切り取られた風景を見続けていたわけです。

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彼女は意を決して芸能界に復帰した次第です。彼女は、この風景に何を見ていたのでしょう。それからの彼女の活躍は説明するまでもなく・・・。
私は映画よりもテレビドラマに出演する彼女を思い出すのですが、大ヒットした『金曜日の妻たちへ』よりも、最も私が印象に残っているのは『過ぎし日のセレナーデ』なるドラマです。
華やかなスポットライトを浴びていたばかりではなく、飛騨(下呂)での隠遁生活を送ったり・・・。
下呂の山の風景が彼女の魅力を醸成したというのは大袈裟でしょうか。

コンソーシアム

先週金曜日に『岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム』の設立総会が開かれました。
岐阜県は『コンソーシアム』ブームです(笑)。

盛会でした。
しかしこの設立総会に至るまでが非常に岐阜県の木材産業の現状、県民性を表していて、興味深く面白かったのです。
この『岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム』が出され、県内の木材業者、団体に説明・参加の打診が行われ始めると、「アンタ、どうする?」的な問い合わせが入るようになったものです。
この手の質問には「もう、参加で返事をした。」と答えるようにしています。
意思決定を他者と相談することは、双方に時間のメリットがなく、本質的にも意味がないと考えるからです。
ですが、業界内では「〇〇社は特別会員らしい。」、「△地区はソッポ向いている。」などの噂話から、「入会することに何のメリットがあるのか?」などと、ここしばらくは話題を独り占め状態でした。

【特別会員】、【一般会員】、【賛助会員】、【学術会員】、【行政会員】との区分があり、年会費が異なります。
それぞれ50万円以上、10万円、3万円、以下ナシです。
私は金額が真剣料だと考えますから、会員区分に応じて受益の区分を明確にしてほしいものだと考えますが、行政主導なので非常に緩いように感じます。

本題の『岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム』の趣旨ですが、岐阜県の林業・木材産業に関する問題を個別対応で解決するのでなく、産官学の連携と、官学の力で海外との連携も図り、岐阜県全体で問題解決から技術開発・普及にまで至らしめようというものです。

基調講演が大和リース株式会社・森田俊作代表取締役による「『産・官・学・地』の連携で地域の創再生」なるタイトルだったのですが、内容の秀逸さだけでなく、このコンソーシアムを象徴するものだと印象付けるものでした。
ともすれば理念的な脳内お花畑の良い話になりがちなところを、事業の永続性を担保する現実的な経済の話であったからです。
なによりも『清流の国ぎふ憲章』の存在が大きいと、明るいぎふの林業・木材産業の未来を確信した次第です。

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秋の日の材木屋

秋晴れの土曜日。昨日は岐阜県銘木協同組合の原木市でした。

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写真にあるように澄み切った青い空。御嶽山や恵那山の姿がうっすらと遠方に浮かぶ姿も見られ・・・。
空気も澄んで美しい空は気持ちが良いのですが、陽射しは強く風もそれなりにある初秋の一日。
いつの間にか、夏は終わり秋です。

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、木材業界ではお盆が明けると『伐り旬』と言われるシーズンに入ります。
木が水を吸い上げる春から夏にかけての成長期は、立っている木に含まれる水分量が多く、伐りだされた木に水分が多く色艶が悪いことなどから昔から秋から冬が伐採に最も適したシーズンと言われています。

とりわけ木柄や色艶が重視される銘木業界では、この『伐り旬』に重きを置いているようです。
しかし地域によっては『伐り旬』の短いところがあります。積雪地帯です。
雪があっては物理的に伐採、出材が不可能ですから。

季節要因を重視する姿勢は丁寧な仕事を印象付けるものですが、科学的論拠が無い点からも、仕事として考えた点からも疑問をもちます。
木材の生育条件によっては元々含水量が少ない木であれば、どの季節に伐っても変わりないはずです。
木材産業が専業の職業として成立しません。
木材の個体差の本質を語ることなく、『伐り旬』をウリにするのは・・・。
また、一本一本、木の特性を見ながら製材加工するという言葉も同様。
一本一本、木の特性を見定めて製材加工することで価値が上がるものばかりではないことを、実は現場の人間は知っています。
集約することで製材手間(コスト)を抑えることで製品としての価値が高まる場合もあるのですから。

過度に印象操作をすることは私の感性には与しません。
さわやかな秋の日のように自然体で木と向き合いたいと思う材木屋の一日でした。


プロフィール

jdforest

Author:jdforest
本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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