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設計士さんと仕事をする

先週、ある設計士さんから電話がありました。
「中川さん、お久しぶり・・・」から始まり、世間話を一遍。
「ところで本庄工業さんは自社設計の物件しかやらない。設計士の仕事はしないと聞いているが、その通りか?」と問われたのです。

そこで私は
「設計士の物件を施工しないわけではありません。お互いに対等の立場で良い仕事を共に作り上げようとする方で、仕事に対する価値観を共有できる設計士さんとは、こちらからすすんで仕事をさせていただきたいくらいに考えています。」
と答えたのです。
すると
「じゃあ、私なんかは相手にしてもらえるのかな。」と言われるので
「もちろんです。仕事で御一緒したことはありませんが、Yさんの人間性は充分、存じ上げていますから。」
「今、打ち合わせしている物件を施工してもらう建設会社は、本庄工業のイメージなので・・・。」
と話が展開したのです。
ありがたい言葉をいただきました。
ですが、これはレアなケースで、弊社の場合なかなか設計士の方と相性が合うことは少ないのです。

弊社には弊社の言い分がありますし、設計士には設計士さんの言い分があるでしょうから。
弊社の考えは、お互いリスペクトできる関係であることが基本です。
対等な関係として仕事に取組み、良い成果を上げることが目的です。
良い成果とは、顧客満足・地域貢献・高収益であることです。
過大である必要はありません。関係するすべての人々が受益者としてメリットを享受することです。

「ところで中川さん、ボクの設計に心配はないの?」と前述のYさん。
「人間ですから、勘違いや間違いもあるかもしれません。が、その対応も含めて、共に取り組むことが一緒に仕事をすることだと考えていますから。ウチが施工上のミスや失敗したりした時もよろしくお願いします。」と。
明るく笑われたYさんの顔に安心しました。

我々の業界では、請負契約は請け負け(うけまけ)契約とも言われます。
仕事ですから、自らの価値観のために誰かを泣かせて成立させてはいけないと考えます。
お客さんの満足・利益の最大化と、関係者の利益の確保なしには・・・。
自分が身銭を切ることもダメです。
それを理解した上で、良いモノ・プロジェクトの実現に取り組んでいきたいものです。


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トヨタホームの木造

トヨタホームが木造住宅に進出すると新聞で報道されています。

トヨタホーム、トヨタのおひざ元・豊田市の、地元の木材を活用した木造住宅に乗り出すとのこと。
豊田市は愛知県でも林産地です。
正確に言えば、合併により林産地となったのですが・・・。
それでも文面を見ると、素晴らしい取り組みだと思います。
どの程度の規模で展開するのか楽しみです。

弊社・本庄工業と競合する懸念よりも、トヨタホームの参入により木造住宅が注目を集めること、再評価されることの方が重要だと考えます。
事業規模の違いから、マイナスの影響が及ぶことは少ないと思われますし(笑)。

また、木造を展開していく中で、それぞれの地域の木材を利用した住宅を開発するというならば素晴らしいことです。
トヨタの頭脳なら、それも可能かもしれません。
木材産業には朗報です。

一点、誤解があるとするなら、「従来木造よりも鉄骨造の堅牢性と火災に強い点を採用してきた・・・。」とトヨタホームがコメントしていること。
木造は鉄骨造よりも火災に弱いというのは誤りであると指摘したいのです。
火災に対して構造材として優れているのは「鉄よりも『木』」です。
火災現場の跡、焼け跡に、真っ黒になった木の天井下地が残っている風景を見たことがある人も多いでしょう。
木材は、一定以上の断面の大きさがあれば表面は火災で燃え炭化するものの内部の強度は保持されます。
ところが鉄は高温に弱く、火災の後、構造材の鉄骨がグニャリと曲がって落ちている様子を私は見たことがあります。
鉄は火災の炎の高温にさらされることで軟化し、構造的強度を保てません。
「木造は火に弱い」と言いますが、全建築物に占める木造の割合から比すれば、火事の件数としては当然木造が多く、家事を伝える報道で木造は家事に弱いとのイメージが生まれるのでしょう。
火災に強い建築構造を科学的論拠をもって検証すれば、木造が火に弱いという結論はでてきません。

『トヨタホームの木造』参入によって、正しく木造住宅が評価されることを期待します。


『ストック活用』と『スクラップ・アンド・ビルド』

『ストック活用』や『空き家抑制』のために中古市場を整備すると言えば聞こえは良いのですが、果たして意味があるのかというのが、最近の私の意見です。

住宅業界では、上記の理由からも住宅の長寿命化を図るリフォームのトレンドが生まれています。
具体的には、耐震化であり省エネ化です。
古い住宅を解体して処分するのでなく、耐震性や省エネ性を進めて大切に長く住むことは、それ自体美徳ですから否定するものではありません。
国の政策として推進されることに疑問を持つのです。

日本の住宅は量的には足りているので、そのストックを活用することが合理的であり、そのためには中古住宅が流通する市場を整備しようとするものです。
質的向上として耐震性・省エネ性を高めること。
それを可視化、担保するために第三者機関によるインスペクション(住宅診断)制度を設けること。
中古住宅についての優遇税制と中古住宅用の金融商品(住宅ローン)の資金の問題。
これらを国が整備しようと言うものです。

住宅屋である私もナルホドと思っていました。
最近、少し疑問に思うのは、この『ストック活用』や『空き家抑制』の発想の住宅施策に偏っているのではないかと思うのです。

空き家は、自力で改修される住宅についてばかりではありません。放置される物件も散見されます。
ですから、住宅の解体処分を奨励する策があっても良いと。
居住されていない住宅を解体処分する場合の費用負担と解体後の固定資産税の減免などの策によって、利用されない狭小地の住宅が解体処分されることで、再開発も進みやすくなります。
その後に、新しく長寿命化・省エネ化が図られた住宅が新築される場合もあるでしょうし、新たな一団の土地が生まれることで別の利用方法も出現するでしょう。
なにより、日本の住宅をはじめとする建設・建築物は『スクラップ・アンド・ビルド』を前提とした歴史の産物ですから、心情的なところはさておき、建築物として長期利用に値するものが少ないことも事実です。

『ストック活用型』に固執することなく、『スクラップ・アンド・ビルド』の施策も必要だと考えます。

土壁の家

本庄工業の『土壁の家・森のすみか』を建てる上での主役の一人が左官屋さん。
『左官』なる職業とは、土を塗る作業をする人です。
近年、ビル建築、住宅建築のいずれからも『左官』を必要とされる仕様は激減しました。
合理性を追求する上で、『左官』の仕事は管理が困難だからです。

『左官』のルーツは、人類が文明生活を始めた時に遡ります。
ピラミッドも左官的職種なしに建設されることはなかったでしょう。
日本の『左官』の語源は、平安時代。宮殿建築を担当していた木工寮という部署に所属する職人の「属」(さかん)にあります。
左官屋さんが歴史的職種であることが、その語源からも明らかです。

ところが今日の建築現場では、とりわけ工期の面から乾くまでの養生期間が求められる『左官』の仕事は避けられる傾向にあります。
かつては耐火性能を担保する内外装材は塗り壁が主流であったことからビルなどでも左官屋さんが手掛ける塗り壁が採用されたものですが、それに取って代わる建材類が多く開発されたことで乾式工法に出番を奪われています。
前述のように合理性とは相反する職種だからです。

弊社・本庄工業の『土壁の家・森のすみか』では、左官屋さん、建具屋さん、大工さんの手仕事がふんだんに取り入れています。
左官屋さんの仕事は手仕事の象徴であり、左官屋さんが扱う塗り壁は、土や漆喰などを原材料とするものでライフサイクルにおけるCO2削減に貢献するものでもあります。
調質性が優れている点からも、歴史ある職種である左官屋さんの仕事があふれた土壁の家は長きにわたって住まい手にとって心休まる温かい住まいだと思います。


住宅資金贈与

GDPの落ち込みについては、追加金融緩和がイの一番に出てくるだろうと予測していました。
来年度の話ですが住宅資金贈与の優遇が延長拡大される方針であることを日経が伝えています。
住宅はすそ野が広いと言いますが、個人消費全体に及ぼす効果を見込んでのモノでしょう。

現在は住宅資金を親から贈与された場合、1000万円までは非課税とされています。
この住宅資金贈与の優遇枠を3000万円に拡大するとのことです。
具体的には来年度の税制改正要望で制度の延長と、省エネ・耐震住宅の非課税枠を現行の3倍となる3000万円(省エネ・耐震住宅でない一般的な住宅の場合は、2500万円)に広げる案を盛り込むとのことです。
これは16年には2500万円、17年に2000万円と段階縮小されると。

消費増税による反動減で落ち込みが続く住宅市場対策としての有効性に加えて、世代間の資金移動を促すことを狙っているとのことですが、ならばもっとジャブジャブでも良いと思うのです。

二重住宅ローンを認め、別荘・セカンドハウスを刺激するとか・・・。
それでは住宅ストック過剰を解決できないというなら、中古住宅流通をさらに緩和する。古家解体後の土地にかかる固定資産税を軽減する住宅建築促進の策にも拡大するとか・・・。
『住宅』を刺激することが、内需を牽引しGDPを下支えすると思い、期待します。

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jdforest

Author:jdforest
本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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