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ホンモノ

昨日、各務原市産業文化センターで開催された石巻日日新聞社長・近江弘一氏の講演会。
石巻日日新聞は東日本大震災による津波で輪転機が使えなくなった後も、手書きの壁新聞を発行し避難所に張り続けたことで知られています。
手書きの壁新聞のエピソードは海外のニュースでも報じられ国際的新聞編集協会特別賞を受賞したことやテレビドラマにもなったことで知られています。(ドラマでは中村雅俊が近江社長を演じましたが・・・)
演出も何もない生の近江社長の話を楽しみに各務原産業文化センターへ出かけたのです。

東北サッカーリーグに所属する『コバルトーレ女川』の社長兼GMを務める近江氏とは、5月に女川町を訪問し話をさせていただいた時に、今回の講演の案内をされたこともあり楽しみにしていました。5月21日のブログ

講演のテーマは『行動力でつながる絆』。
被災して非日常な環境下で、新聞を印刷する輪転機が水に浸かった中でも尚、手書きの壁新聞を発行しようとなった新聞社。なぜ、その行動が可能であったのかについての話でした。
『地域に根ざす』ではなく、『地域に生かされ必要とされる』新聞社であるための行動とは何かを常に追求してきたことが、そうさせたのだと。
聴衆の耳目を惹きつける演出的話法も何もなく淡々、訥々とした近江社長の話に引き込まれてしまいました。

また今回の講演に、敬愛するサッカー民俗学者(?)のY氏を誘ったところ、雨の中ワザワザ脚を運んでくれたのですが、会場で彼と会った瞬間に胸に熱いものが・・・。
『コバルトーレ女川』のTシャツを身に着けていたのです。
Y氏は岐阜が誇るサッカー文化である『岐大通』の編集人。
日本全国のサッカー(Jリーグから草サッカーに至るまで)を観戦し、地域に息づくサッカー文化を訪ねてまわる『サッカー界の宮本常一』だと私は尊敬しているのです。
昨年は活動ができなかった『コバルトーレ女川』が活動を再開した今シーズンの開幕戦を観戦にY氏は訪れていました。

講演終了後、近江社長がY氏のコバルトーレTシャツに嬉しそうな表情で話している姿を見て、二人のホンモノに私自身が貴重な啓示をいただきました。



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Author:jdforest
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代表取締役 中川稔之

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