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落合流の経営合理性の追求

『オチシン』の私ですが、さすがに驚いています。
中日ドラゴンズの選手の年棒交渉・契約更改におけるGM・落合博満の剛腕ぶりにです。
コストカットの数字の大きさはもちろん、野球協約の限度額いっぱいの数字を提示されても、誰一人保留することなく契約サインをしていることは驚きです。
井端の例はありましたが・・・。

スポーツビジネスにおいて、選手人件費は最大のリスクです。
総額が上がれば経営上のリスクになるし、金額を抑えればチーム成績が低迷し観客動員からグッズ販売に至る売り上げの減少を招きます。
その狭間で、今まで誰も大胆なコストカットに手を付けられなかったものにGM・落合は着手しているのです。

48歳のベテラン山本昌広には年棒こそ低いものの50歳までの現役続行の口約束と、本人がそれを目標にすることを提示するなど、各選手に目標設定などを示しています。
落合博満はドライで合理的な人間だと思っていましたが、契約更改の場では数字を提示するだけでなくモチベーターとして振る舞うあたり、落合流のGMのあるべき姿が見て取れます。

プロ野球の球団経営は、親会社が年間数億円以上を持ち出しているとも言われます。
GM・落合による選手人件費の削減の合計は5億円に届きます。
これはGMの立場において可能な経営合理性の追求を半ば達成したことを意味します。
残りの半分は、シーズン戦績です。
低い人件費で戦績を上げる手法に注目です。

中日球団内には、アンチ・落合の派閥があることが暗黙知されています。
このGM・落合による経営合理性の追求によってが、特に営業サイドは逃げ場・言い訳はなくなりました。

選手の編成においては弊害も考えられます。
FAで他球団から移籍してくる選手やドラフトで新人選手が待遇面から他球団を希望することです。
そこは落合流で、信賞必罰と契約の自由を貫く合理性が理解されれば事足りるでしょうし、育成型の強化方針に注力するのでしょう。
落合流の浸透により、将来は主体性のある選手が増え、盤石な体制が構築されるか注目しています。


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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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