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極めて『材木屋』らしい一日

昨日は原木市、今日は山へ。
滋賀県近江長岡に弊社は山林を所有しています。
その近隣の山を所有する方からから、立木を購入して欲しいと相談の電話をいただき下見に行ってきました。

近江長岡で初めて会う人と待ち合わせをする場合に指定されるのは、『忠太郎食堂』か『マドンナ』であることが大抵です。
『忠太郎食堂』は、清水の次郎長と肩を並べる江戸時代の大親分・番場の忠太郎に因んで付けられたと思われる旧国道に面した昔からの大衆食堂。
『マドンナ』はモーテルで、この辺りでは最も古いうちのひとつです。
今日は『マドンナ』の前だったのですが、相手の方が遅れてこられたこともあり、探偵のようなソワソワした気分でした。

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さて、近江長岡から南へと至る鈴鹿山脈の裏側の筋から出る杉は『江州杉(ごうしゅうすぎ)』と呼ばれ、良材は吉野へ運ばれ、時として驚くほどの高値で取り引きがされることがあります。
弊社の会社案内にも先代が誇らしげに太径木の前に立っている写真がありますが、その太径木は『江州杉(ごうしゅうすぎ)』です。
しかし今日、案内された山は事業性の低い『難しい』山でした。
伐採や搬出が難しいのではありません。

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山に木を植えることは、山という銀行に貯金をすることで資産形成に繋がるのだと期待された時代がありました。
ところが当時とは木材価格の相場と物価のバランスが崩壊し、山の木は資産ではなくなってしまったケースが多いのが現状です。
私が提示する金額が立木の売却を持ちかけてきた方の期待に応えるのは困難です。それどころか『買い叩かれた・・・』との印象を与えるかもしれませんが、それが現実です。

では弊社が山に対して何ができるのか。使用・消費するボリュームで貢献することしかできません。
『山』で、『木』で、財を成すことなど不可能な現実がありますが、何としても産業として成立させねばいけないと考えます。
『山』や『木』を対象とする産業が儲かるものでない限り、人も金も集まりません。
収益性の高い産業として成立し、それが認知されるようにと願います。

極めて『材木屋』的一日とは、単に山の中で木に囲まれ時間を過ごすことではありません。
右手に夢と妄想、左手に現実、その間にはジレンマを抱えながら、木に囲まれて、木に癒され、苛立つ時間を過ごすことだと・・・。
斜陽産業からの脱却か、斜陽産業の中でも自立することか、卵も雛も・・・。
それでも、まだまだ打つ手は無限と考えています。

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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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