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先送りに利がある


日本の外交オンチは今に始まったことではないのだと思います。
高度経済成長期に世界を股に掛ける『日本の商社マン』がビジネスで成功した背景には、『腹芸』の文化があったからだというのは、本当なのだろうかと。
事実だとしたなら、高度経済成長のホンの一時だけ、日本人は外交上手だったのでしょう。

以前、タレント弁護士で自民党の丸山和也参議院議員が予算委員会で持ち出した遣隋使の親書の例。
彼は、『日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや』の親書の文章を認めた倭王のように中国外交に対して優位に立ったかのような強硬な姿勢を求める意見を述べましたが、それは1400年前の井の中の蛙的恥知らずな『日本の』外交の姿でしょう。
これに立腹した隋の国王が、無知と無礼となじる手紙を小野妹子に託したところ、小野妹子は帰国途中に、それを紛失したことにして、無意味な衝突を回避したというのが、私が習った歴史のはずですが・・・。

対中・対韓外交では領土問題などについて、白黒つけようとする意見が大勢を占めつつあるかのようですが、私は反対です。
まず、領土問題は、実効支配が全てと考えます。
独仏のアルザスの例があります。アルザスは現在でこそフランスですが、歴史上何転もしてきた土地であり、どちらとも言えるところです。

『問題を先送りしない。』とは、勇ましく見栄えが良い言葉です。
ここで言う『問題』とは何か?『問題』があるのか、ないのか?『先』とはいつか?・・・。

外交とは、双方の面子がぶつからぬようにして穏便に行うのが望ましいと考えます。自国の正論が、相手国にとっても通用するとは独善の極みです。
交渉する以上は、何割かの相手の言い分を受け入れることです。言い負かすことが交渉ではありません。
でなければ、国交断絶から武力衝突も辞さぬ覚悟で争うことに至ります。

のらりくらりと先送りすることに利がある場合もあるでしょう。
50年や100年の争いなど、長い歴史の上ではホンの短いスパンですから、領土問題は50年や100年かけて実効支配を覆す努力をすることが最も有効と考えます。
50年、100年の先送りなど、取るに足らぬことなのです。

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