石巻と女川町に行ってきました。
震災から半年後に初めて訪れて以来、4回目のことです。
岐阜に暮らす私たちは震災直後こそは若干生活に変化がありましたが、今では震災以前と何ら変わらぬ生活をしています。
3年前と比べて、極端に不便になったことはありません。
テレビなどで被災地の様子が紹介されることも少なくなりました。
震災被害の記憶も・・・。


初めて訪れた時の衝撃は強烈でした。
自分の無力さばかりを思い知らされた記憶があります。
半年が経過しているにもかかわらず、壊れたバイクが放置され、土地は浸水したままで・・・。
しばらく見なかった他所の子供の成長が早く感じるのとは少し違いますが、あれから2年の間に被災した街が別のモノに変わっていくために片付けられていく速度が進んでいるようにも感じます。
この写真を見て『速い』というのもおかしなものかもしれません。
それまで何百年、何十年と積み重ねられてきた人々の営みと街は、津波によって、一瞬のうちに破壊されました。
それを取り戻すには同じ時間がかかるのかもしれません。
今なお高台の仮設住宅に多くの人たちが生活している現状があります。
一変した日常生活が相変わらず続いています。
私の力でどうすることもできません。
ただ、この現実を多くの人に知らせたいと考えて訪問したのです。
震災を通して多くのものを失い、多くのものを得た、学んだことも事実です。
『記憶は風化させない』の気持ちを持ち続けたいと考えています。