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『はだしのゲン』騒動

松江市の教育委員会が、漫画「はだしのゲン」を松江市内の市立小中学校の図書館で閉架(自由に見ることができない状態)にするようにしていることがニュースになっていますが、それについて思うことがいくつかあります。

「はだしのゲン」は被爆のある作者によって書かれた反戦漫画です。
この漫画が注目されるのは、漫画のジャンルに『反戦』の思想を持ち込んだものは少ないことと、戦争の悲惨さが見事に描かれている点からです。
私が初めて読んだのは、小学校の高学年の時。担任の教員に勧められ読みました。
強烈な表現に、自分が知らない戦争は何てヒドイ世界なのだと思ったものでした。
差別思想、人種主義思想に反対する意思を私に植え付けてくれたのは「はだしのゲン」でしょう。
ですから、格好の教材だと思います。

しかし何年か後に読み返した時には、内容がエキセントリック過ぎて、冷めてしまった記憶があります。
客観的に「はだしのゲン」を評価すると、功罪半ばから罪の方に偏っているように思われます。
今回、松江市教育委員会が言うところの暴力表現についての記憶はありませんが、私を冷めさせたのは、女性の性器に一升瓶を押し込む場面や、天皇の戦争責任を追及する言葉に、『反戦』・『反原爆』の名を借りた漫画であると思うに至ったのです。
戦時下に、女性に対しての性的暴行はあったでしょう。象徴的に一升瓶による暴行を取り上げるところに嫌悪感を覚えました。
また天皇制を批判するならば、それを論理的に展開するべきです。戦争責任の追及と天皇制批判とは別問題です。
『嫌いなものはみんな嫌い。悪いものはみんな悪い。』の発想には、批判のための批判が垣間見えます。

ですが、松江市教育委員会が閉架の措置を取ったことは間違いだと考えます。
おそらく好戦的な右寄りの市民からの意見を取り入れたのだろうと思われますが・・・。
何でもオープンにせずして市民の良識と見識は生まれません。
誇張された漫画の内容よりも、実際の戦場の方が悲惨であることに読者はやがて気が付くはずです。
「はだしのゲン」についての評価は、早晩、国民がするでしょう。

それよりも問題だと考えるのは、このネタを何か月も取って置いたマスコミの姿勢です。
閉架の措置が取られたのは、昨年末だと言うじゃありませんか。
今日まで知らなかったはずがありません。
終戦記念日がある8月に合わせて報道することによって、戦争を風化させることを助長するとの考えを持ってほしいものです。
日常的に反戦・非戦の意識を国民に醸成することができる立場にあるのですから。



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