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おもてなし

今日もオリンピックネタです。
五輪招致の最終プレゼンテーションでニュースキャスターの滝川クリステルが『おもてなし』の心をアピールしたことが大きなアドバンテージとなったと言われていますが、私の意見は違います。
確かに、IOC委員の心をつかむようなものであったかもしれませんが、日本人に最も欠けているのが『おもてなし』・『ホスピタリティ』であると考えるからです。

『おもてなし』と『ホスピタリティ』は厳密には異なるものです。
『ホスピタリティ』はホストがいて成立するものであるのに対して、『おもてなし』は日本的なさりげない配慮であるように思われますが、いずれも喜びを与える心づくしの行為が介在することに違いありません。

大学時代、アルバイトをした京都のホテルのことです。
サービスマンとしてあるべき心構えを教えられました。
『サービスとスレイブ(奴隷)の語源は同じであるが、実態は全く異なっている。サービスは神様が見守る中で供し手と受け手は対等な関係にある。一方、スレイブは極めて抑圧的な主従関係の下、受け手が一方的に搾取する者である。サービスとは尊い行為であり・・・。』
『サービスマンは神の下で相手に対して警戒心を解いて接することで、受け手に心地よさを提供する。…』
この延長上に相手を喜ばせる心づくしの行為があります。
上司に教えられたのが
「この意味を理解するためには、他人とエレベーターで乗り合わせたら必ず話しかけるようにしろ。警戒心を抱きがちな狭い密室で緊張感を解きほぐすような会話の訓練をしろ。」
「エレベーターの中でボタンを押してもらったり、空間を譲ってもらったら必ず『ありがとう』と口角を上げろ。」・・・。

私たち日本人は、島国の同質的なムラ社会に長く生きてきましたから、ヨソモノへの排他的な意識・感情を持っています。
定住型社会では、外部の者に警戒心を抱くのは当然のことです。
滝川クリステルがスピーチで、「東京で落し物・紛失物をしても、確実に戻ってきます。たとえ現金でも。・・・」と話しましたが、それはある意味本当でしょうが、次のケースを想像してください。
大きな身体の黒人男性が歩いていて、財布らしきものを落とした。明らかに彼のものであると分かる状況で、見て見ぬ、知らぬふりをする人が多いのも日本・東京だと思います。
異質な者に対しての警戒心がある以上、「おもてなし」を外国からの来訪者が享受できるとは限らないと。

現在、フランスからの交換学生を預かっています。
彼女はコトあるごとに「ありがとう」と口にします。
レストランで皿を運んできてくれた時に。買い物をした時のレジ係に。バスの運転手に。・・・
一方日本人の側は無言であることが多いのです。
これは日本人の性格が悪いということではなく、シャイで内気であっても生きていける環境にあるからゆえのことでしょう。

東京五輪を機に異質なモノを受け入れる許容力を日本に醸成してほしいと願います。
まずは外国人労働者の受け入れです。
これが真の『おもてなし』の表れだと思います。
ムラ社会のままでは、将来的に日本の衰退は明らかです。
異なる文化や思想・思考を受け入れる寛容さこそが『おもてなし』だと考えます。

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