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辻文さんのカウンター

いまや木材産業は斜陽産業ですから、業界の会合もめっきり少なくなりました。
面白いことに業界の会合が多く開かれる店は、料理の優劣や金額によってではなく、設えに『木』が上手に使用された店であることが多いように思います。

私が個人的に飲食店を利用する場合も、『木』の設えが不細工だったりすると苛立ちます。
また高級な飲食店で、どんなに料理が秀逸であっても、『木』が安っぽいと、そのアンバランスさに評価を下げますし・・・。

最近、お気に入りの店があります。
桧のカウンターが見事な岐阜の柳ヶ瀬に近いところにある割烹です。
店主に納材先を聞けば、『(ナゴヤ)辻文』さんと。
その言葉を聞いて以来、自分が店を選ぶプライオリティの最上位として利用しています。

ナゴヤ辻文の先代社長には、大変お世話になりました。
父が亡くなり、ポッと出の材木屋として突然木材業界に入った私に様々な教示をしてもらいました。
ナゴヤ辻文の先代社長は、並材の原木市場から銘木の世界まで木材業界の広い分野で活躍をされていました。
インテリで研究家にもかかわらず、私には「材木屋に必要なのは度胸や。」、「バクチに比べたら材木の失敗なんか多寡が知れている。」、「迷ったら買え。」・・・と。
もちろん理論的な話も。
私が『ポッと出の材木屋』になって3年後に亡くなられ、その後の岐阜の木材業界は主要原木市場の廃業はじめ大転換時代を経て、今日に至ります。

店主によると、ナゴヤ辻文の先代社長が亡くなる前。
入院先の病床に『弁当』を届けていて、店を新装するときには『木』の納材を依頼していたとのこと。
一人で利用するには敷居が高い店です。
待ち合わせ時間よりも早めに出かけて、桧のカウンターを撫でながら思いを巡らす時間が好きです。

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代表取締役 中川稔之

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