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トップ引き

阪急阪神ホテルズが運営するホテルで、メニュー表示と異なる食材が使用されていたことを会社側が公表し、それが「問題」になっている件について。

冷凍の魚を利用して『鮮魚のムニエル』、一般的なねぎを使っているにもかかわらず『九条ネギ』・・・。
表示と違う食材を使うことに躊躇いのないスタッフのモラルに問題があるのか?
それとも『鮮魚』とは何か?、一般的なネギと九条ネギの違いは何か?についての知識がないスタッフで運営しているのか?
ホテルの格を落とす行為かもしれませんが、口にした客からの指摘がなかったことからも双方のレベルバランスが保たれているのかもしれません。

阪急阪神ホテルズに限った問題ではないと思います。
廉価な回転ずしチェーンの『アナゴ』はウミヘビであるとは、巷間伝えられる話ですが、魚の呼称ほどいい加減なものはありません。
特に産地について。有名な話では『下関のフグ』。下関の市場にかかったフグが『下関のフグ』であるということです。
以前は、三河湾で捕れたものフグを、そのまま東京・名古屋の市場に出すのでなく下関に運ぶ方が高値がつくと。
海を回遊する魚の場合、産地に意味があるのかの議論もありますから、魚自体の価値を見るべきとの考えもあります。
産地を冠に頂くのは、結局のところ消費者の要求によるのだと考えられます。
同時に、産地至上主義を超えて特定の市場が鑑識眼の基準となることで価値を高めるということも認められるべきでしょう。

話は戻って、飲食業界の表示についての問題。
阪急阪神ホテルズは、飲食業界において『ホテル』という客単価の最も高いカテゴリーに属します。
であるから、最初に問題化したのだと考えます。
故意、錯誤など理由はさておき、日本中のあらゆる業態の飲食店で、恒常的に表示の偽装が行われていると思われます。
トップ(阪急阪神ホテルズ)が厳しく糾弾される様が、飲食業界に及ぼす影響は大きいでしょう。
法的には、景品表示法の『不当表示』にあたります。大学時代は『独占禁止法』のゼミに所属していた私には親しみのある分野です。
誕生まもない消費者庁にとっては、格好の案件です。
飲食業界のトップカテゴリーから零細商店に至るまで、使用食材の産地・種類を明らかにされるようになっては堪ったものではありません。
どこに『落としどころ』が見いだされるのでしょうか。

産地表示や調理法などは、かえって苦も無く決着するでしょう。
例えば魚の表示。『アナゴ』と表示してよい魚は何か?『マグロ』と表示してよい魚は・・・。
線引きは、難解を極めることと思われます。
厳格にすれば、廉価に魚を提供することが困難になります。
回転寿司チェーンの品書きに、従来『あなご』とされていたものが『ウミヘビ』と書かれていたら誰も皿を取らないことは明らかです。

表示をして提供する側に問題があることは否定しませんが、それは市場が求めるからです。
市場の意思を形成するのは消費者です。
その対価を払う覚悟が消費者には必要です。

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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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