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岐阜県産材の木造クリニック

池田町の養老鉄道(旧近鉄揖斐線)池野駅前にオール岐阜県産材の木造クリニックがオープンしました。
弊社の施工ですが、設計段階(実はそれ以前から)から関わっていたこともあり、強く『木造』を推したことで実現したものです。

この規模の建物は『木造』にすることが最も合理的です。
住宅以外の分野にも『岐阜県産材』を利用することのヒントが多く詰まったものですから、関係者には是非見学していただきたい。
構造材は殆んど全てが『岐阜県産材』です。
低層公共建築物の木造化を推進する流れが加速化しています。
住宅とは異なり、『木が好きな人』を対象にする建物ではありません。また『木の温かみ』をウリにすることでは普及が進みません。
『木造化=木を使うこと』について、合理的かつ客観的な理由が求められます。

鉄骨造や鉄筋コンクリート造でなく、木造を選択する場合に『木の特性』を最大限に生かすとは何かを追求すると、建築材料=マテリアルとしての適性に至ります。
主観は排除されます。

防火などの法的制限がある場合や大空間・高層が求められる場合には、鉄骨造や鉄筋コンクリート造が優れています。
しかし防火などの法的制限から逃れた低層の建築物では、多くの場合木造に軍配が上がります。
居住性が求められるオフィスなどでは、特にです。
しかし内装インテリアに木の温かみがあるからではありません。
それは鉄やコンクリートと比較して、木材の熱伝導率の低さからくるものです。
建物の躯体(骨組み)が熱伝導率が高い鉄やコンクリートの場合、室内の温熱環境は外気温の影響を大きく受けます。
それは空調機器のランニングコストにも関連します。

事業用の建築物として、木造の優位性は他にもあります。
事業用定期借地契約によって、土地を利用する場合、期間終了後には建築物を解体撤去して現状復旧する義務があります。
鉄骨造で建てられた建物は、多くの場合、基礎の下にパイル(杭)が打たれています。
しかし解体撤去時にパイル(杭)を引き抜き撤去することは行われていないようです。
『知らぬが仏』で済めば良いのですが、これは契約の紛争の火種となります。
また定期借地の期間が15年や20年である時に、過剰な地盤補強に費用がかけては採算性が危うくなります。
その意味において、建物の自重が軽い木造は基礎工事も比較的簡易です。

しかし建築業界で木造はコスト高だと認識されていますが、それには理由があります。
コストを意識した設計が成されることがないからです。
鉄筋にJIS規格があり径が決まっているように、木にも定尺寸法があります。
それを理解して設計すれば、市場に出回っている汎用品の木材で事足ります。
自然とコストは落ち着くものです。ところが屋根を波のような曲線で描いてみたり、木を粘土のように弄繰り回すからコスト高になるだけの話です。

普通の木造建築の普及が木材利用を促進させます。
『木』に関心がない人にも受け入れられる木造建築物の普及を望みます。

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