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設計監理

某公共工事で使用する木材を納入するのですが、その設計管理を請けている東京の設計事務所が、弊社・郡上やまと製材工場へ材料検査に訪れました。

まず工場の概要と生産工程についての説明をした後、最も重要であると思われる『自主検査基準』について説明したところ、設計事務所の構造の担当者から統計学的観点からの質問が出ました。

私は、その時点でスイッチオンです。
奇抜なデザインの建物を設計した事務所であることから、木材製品のモノが良いとか、悪いとかを感性で語られることを懸念していたのです。
論理的議論によって、プロジェクトの成果物について求める基準を達成するための方法を検討することが期待されたのです。
意匠性と思考回路とは別の持ち主であると。

ともすれば設計者は、自身の描く建物・デザインを実現するための方法を明示することなく、妄想のままであるとか、または結論を出せないまま徒に時間を費やされることがあります。
ヒドイ輩においては、イメージのゴリ押しだけで出来上がった成果物について是非を判断するケースも。

概要や自主検査基準などについての説明の後、工場内にて完成品の検品。
弊社が、製材乾燥した板は集成材工場に送られ加工されます。
ですから集成材工場の受け入れ基準に合格しなければいけないので、自主検査にあまり意味はないのです。
にもかかわらず『材料検査』を実施する意味は何かを尋ねたところ、目立つ場所に配置する部材の表面の美観を確認することが目的と。
実は、集成材工場は2工場あり、専ら表面に出る部分を加工する工場とその他の部分を加工する工場。
前者に納入するのが時期的に早い時期であり、納入前に実物を確かめるために弊社を訪れたとのこと。

仕様書などには、それぞれのグレードや単価に違いがありません。
その旨は設計者も理解していて、与えられた条件の中で、より美観の良いものを目立つところに配置する方策が話し合われました。
設計者による泣きや脅しもなく、理性的かつ論理的議論に満足したと同時に、納材業者としてのプライドに身震いが・・・。

コスト・手間などの負担を誰も負うことなく、確率論で対策をとったのです。
意匠・工期・コストを鑑みた何らかの解決策を生み出すのは、経験や場数でもなく人間性と論理的思考であると、今回の『材料検査』の名を借りた打ち合わせにて改めて感じた次第です。


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代表取締役 中川稔之

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