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木の住まいと健康

木造住宅は健康住宅である。
何とも嬉しい言葉ですが、このフレーズには論理的な問題があります。

木造住宅とは、構造が木質によるものの総称です。
では健康住宅とは何ぞや?
そもそも『健康住宅』は造語で定義もありませんから、健康的な生活を享受できる住宅を指すとしましょう。
人間と言う生き物が住む、住環境には同じく生物である木材が適しているはずであるとの思い込みが存在していると思われます。
木材に囲まれた環境=木造住宅ではありません。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造であっても、内装仕上げ材に木をふんだんに使用することはできますから。

木に囲まれた住環境を否定するつもりは毛頭ありません。
贔屓の引き倒しを懸念し『ホドホドに』と言いたいのです。

かつて、マウスの飼育箱を木材、鉄板、コンクリートで作り、それぞれの中にオスとメスを入れ繁殖させる実験が行われました。
結果は予想通り。マウスの生存率が最も良かったのは木材の飼育箱。
飼育環境の材質が、マウスの繁殖に影響を及ぼすとの結論が導かれた次第です。
某県の国立大学農学部林学科と、某県の木材団体による実験だったのですが、我々木材団体、業界が手柄を取ったように木造住宅PRにこの実験を喧伝する様を冷ややかに見ていました。

期待する結論を得るための実験だからです。
熱伝導率が違う素材の飼育箱の材質だけを比較するのであれば、温熱環境も統一するべきです。

木を万能素材と崇めるのは間違っています。
快適性をもたらすことは確かでしょうが、それは調質性能、埃などを表面に付着させる機能など複合的な要素によるものです。
木質空間は、疲労を減少させるなどと過度な表現もありますが、論拠も不確かなまま木造住宅のPRにそれを利用し、『木造住宅が健康をも・・・・』というのは誤解の元です。

『木が好きだから、木の家』で充分です。
木が好きな人の家を建てていきたいと思っています。


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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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