以前にもこのブログで紹介した郡上八幡の中心市街地で二人の女性が立ち上げる新たなプロジェクトの話です。
4月26日にオープンとなりました。
『まちやど』郡上八幡は城下町であり、古くからの歴史ある街です。
東西南北を山に囲まれながら、北から流れてくる長良川本流と、長良川の支流の中で最も流域面積・長さとも一番の吉田川が東から合流する狭いエリアに居住地域が集中しています。
観光地であり、交通の要所でもあったことから街の規模のわりに旅館などの数も、それなりにあります。
そこに彼女たちが立ち上げたのがシェアハウス・
『まちやど』です。
分かりやすく言えば、現代版(?)のユースホステルです。(大雑把でゴメンナサイ)
このプロジェクトの意味は、人を呼び込むことに止まらないことです。
実は、八幡町の中心市街地には空き家が多く存在します。
最悪のケースは住まわれることもないので、手が入ることもなく朽ちていくことに・・・。
でなくとも管理の問題がありますし、解体され虫食い状に更地化されていくことは警官の問題にとどまらずコミュニティの崩壊に至ります。
この空き家なるインフラの活用に彼女たちは取り組んだのです。
趣旨に賛同する人たちがカネや労力を持ち寄り改装工事を施された空き家が
『まちやど』に変身。
私は、内装の木材を提供しました。
内装工事が終わったころ、「ベッドを木で作りたいので・・・」と請われ、ヒノキの板も追加したのです。
オープンしてから訪れるのは初めてどころか、以前は工事中でしたから完成した姿も、そのヒノキの板で作られた二段ベッドも初見です。
ゴールデンウイークの間、ずっとゲストが利用されているとの話で、
「良かったね。あの空き家をここまで仕上げてお客さんを呼び込んでスゴイね。」と声をかけると
「私は皆さんにお願いしてまわっただけで、協力していただいた方のおかげです。」と彼女は謙遜しますが。
「一番パワーがいることは、お願いすることやて~。」と、岐阜弁丸出しの私。
格好の良い街おこしや研究・考察ではない、郡上八幡の地べたに脚をおろし踏ん張ったヨソモノの取り組みが街を変えると確信した次第です。
なによりインフラを活性化させる可能性があります。
郡上八幡は歴史的に見ても、人が多く集まることで成立してきた街なのですから。