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花粉症の季節に

杉が花粉症の元凶と「東京中の杉を伐ってしまえ」と、石原知事が言ったかどうかは定かではありませんが、おかげで東京の林業業界は特需に湧いたとか・・・。

この時期になると『スギ花粉』の飛散量がニュースでも報じられ、多くの人を花粉症で悩ませる杉は悪者扱いです。今や、スギ花粉症の患者数が日本の総人口の10%を超えるとされます。
しかし、その発症メカニズムについては大気汚染等との関係を指摘する報告もあり、十分には解明されていません。

日本では、戦時中や戦災復興需要に伴う伐採跡地の復旧や経済発展に伴い増大した木材需要に対応することを目的として、国をあげて杉、桧の植林(唐松などの樹種を選択した地域もあるが。)に取り組みました。
こうした植林政策を後押ししたのが、高度経済成長による木材需要の増加と木材価格の上昇です。
しかしその後、安い外国産材が大量に輸入され、国内の木材消費量の80パーセントを外国産材に頼ることで、日本の林業は壊滅的な状況に・・・。
『スギ花粉』の飛散量が増えたのは、杉人工林の面積が大きいことはもちろんですが、間伐されることもない放置林が増えたことにもあります。
杉は樹齢20年あたりから花粉をつけ始め、40年をすぎると盛んに花粉を飛散させます。
密集した放置林の杉が飛散する花粉の量は、正常な杉の25倍以上だという報告があります。

杉を植林したのも、手入れをするのも、伐採して利用するのも人間です。
『植栽―育林―伐採―加工―利用―植栽』の適切な循環があれば、経済的にも森林の循環も成り立ちます。輸入された木材を大量に消費し、またより多くの二酸化炭素を放出する生活スタイルをとるのは都市居住者です。杉の人工林がある山間部は国土保全や水源涵養の役割にとどまらず、都市の二酸化炭素を黙って吸収しているのです。
『スギ花粉』をめぐる問題は、日本の森林・林業の問題だけでなく、都会と農村、大都市と地方の格差、意識のギャップと根底は同じです。
農山村の生活の肉体的・経済的苦しさを、都会の人は知らない、知らされていないように思うのです。

都合が悪いと杉を排除しても解決には至らない。
杉人工林の果たす公的機能は前述の国土保全や水源涵養にとどまらず、二酸化炭素の吸収減として地球温暖化防止に寄与しています。
とにかく杉を『使う』ことです。使うことで森林の循環が機能します。
これが木材がエコマテリアルたる所以です。

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代表取締役 中川稔之

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