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尊敬する人

スポーツビジネスにおいて勝利は万能薬です。勝ち続けている間は問題が明らかになることは少ないようです。
FC岐阜がJリーグ入りを目指して、JFL(Jリーグの下のカテゴリー)で首位を走り続けている間は問題が公になっていませんでした。しかし関係者は泥船・FC岐阜丸が沈没する危機と背中合わせで航海していることに気がついていました。

JFL開幕直前に、下のカテゴリーからJFLまで、チームの運営を一手に担っていた人間を一部の関係者が追い出しました。またFC岐阜の運営母体・(株)岐阜フットボールクラブの当時の代表取締役であった大学教授が体調不良を理由にFC岐阜に顔を出さなくなりました。その頃に現在、FC岐阜・(株)岐阜フットボールクラブの代表取締役を務める『今西和男』氏が、チーム強化・育成とプロサッカーチーム組織の構築のアドバイザーとして招かれました。『今西和男』氏は日本サッカー界の重鎮です。指導者としては日本代表が始めてワールドカップ出場を果たした時の強化部長、他のチームと比較して予算が少ないサンフレッチェ広島を日本一に導いた実績があります。また、愛媛、大分などの地方都市のクラブがJリーグ参入するにあたり尽力したこともサッカー界では知られています。にも関わらず、サッカー協会・Jリーグの上位役職に興味を示すのではなく、後進の指導・地域貢献活動・普及に努めた人物です。

『今西さん』は大学の後輩に請われ、チーム強化・育成とプロサッカーチーム組織の構築の手伝いのために『ゼネラルマネージャー』として岐阜へやってきたのです。しばらくして『今西さん』も自分よりも上位役職者がいない状況に気がつきました。代表取締役は実質逃走。自分を招聘したサッカー協会関係者も専業ではない。営業・運営を一人で担当していた役員は追放されている。舵取りをする者は自分しかいないことに気がつきました。「話と違う。」と逃げ出すことも可能だったのに・・・。

例えて言うなら、『今西さん』は船員の教育訓練とその仕組み作りに船に乗り込んだ。ところが、航海の程度に比べ船が小さく脆いことに恐れた船長以下責任ある立場の者が港を出港するや逃げ出し、残されてしまった。自分も逃げ出すことができたけど、自らの哲学・人生観から、それは許されない。航海の経験もあることから船長に代わって任務を果たそうと舵を取り、燃料を補給することに奔走したというところでしょう。しかもその船は小さく脆いだけでなく、『泥船』でした。

当時、『今西さん』は吉備国際大学(高梁【岡山】)での授業を週に3日持ちながら、FC岐阜の代表取締役社長代行兼GMとして、岐阜・高梁(岡山)・広島を中心に日本全国を飛び回りました。JFLの一年間、今西さんはJR岐阜を午後10時すぎにでる夜行列車を20回近く利用しました。見送る私たちにも通勤列車に乗り込むような挨拶で乗り込むのです。自身の未熟さ、無力さを恥じ入りました。
60歳半ばを越えて、見ず知らずの土地である岐阜に『今西さん』はやってきました。普通なら悠々自適にノンビリ…です。頼りになる人もない中、「忙しい、遠い、疲れた…。」と決して口にしない。出来ないこと、難しいことの言い訳を決してしない。同時に明るく笑いながら、周囲の者を励ます。
『今西さん』の姿には頭が下がりました。

40歳を越えて、心から尊敬できる人に出会えるとは思っていませんでした。しかし、私は『今西和男』に出会いました。

『今西さん』は岐阜の人間に栗を手渡された。それは火中の栗だった。栗を投げ出すことをしないで、じっくり観察し自身の手のひらで冷ますと、皮をむいて岐阜の人間に「さあどうぞ」と差し出したようなものです。

今日、FC岐阜はJリーグチームとして存在しています。これは当たり前のことではないのです。

『本当に汗をかいたのは誰か?骨をおったのは誰か?』

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