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家族ゲーム

東京の大学への進学を希望していた私は、『大学浪人の予備校生の間くらい関西での生活を・・・』と不埒な理由で大阪の予備校に進みました。

親戚の家に居候しての生活。
それまでの友人との交友が無くなり、見知らぬ土地で浪人生と言う不安定な身分の生活を支えてもらいながらも、親の元での生活とは勝手が違う居候生活。
身内とはいえ、初めはどことなく遠慮がちに相手がライフスタイルのどこまで踏み込むことを許容するのかと距離感を手探りで測り・・・。また思考、志向、指向の違いも同様に手探りで測り・・・。
身内を身近な人を客観的に見る機会を持ったのは初めてのことでした。
それは快適でも苦痛でもなく、かといって自然体でもない貴重な一年間の生活体験を持ったものです。
『家族ゲーム』でした。

すばる文学賞作品は結構読破していますが、本間洋平の『家族ゲーム』は今日に至るまで未読。
私にとって、映画・『家族ゲーム』が強烈過ぎたから、今後も読むことはないでしょう。
森田芳光は天才だと思いました。
映画・『家族ゲーム』で、長い食卓に家族全員が画面に向かって横一列に並んで座る食事場面を見た時にです。
テーブルを囲んだ一家団欒の食事であっても構成員にはそれぞれの距離感があり、またお互いが向き合っているとは限らない。
ラストシーンよりも、この食事の場面だけを切り取っても強烈な作品だと感じました。

一年間の居候生活の後、意に反して合格したのは京都の大学のみ。東京ではなく京都で、私は一人暮らしを始めることになり・・・。私の『家族ゲーム』は派手なラストシーンもなく終わったのです。

私にとっては貴重で大切な思い出です。







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代表取締役 中川稔之

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