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STYLE

建築の業界に身を置きながら、インテリア雑誌などのインテリア写真にウソ臭さを感じ、馴染めません。
この写真集を名古屋パルコの本屋で見た時には『延髄斬り(古い表現か?アントニオ猪木の必殺技でした)』をくらったような衝撃を覚えました。
所謂ジャパニーズスタイル、和モダンなるインテリアが薄っぺらな飾りモノであると思いながら、現実の日本人の生活空間を紹介されるものを見つけることができなかったところに、この写真集は現われました。

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『TOKYO STYLE』1993年に出版された時は大判で、当時の私には高額で手が出なかったのですが、文庫本化されてすぐに購入しました。手元の文庫本の巻末には平成9年5月15日 第一刷とあります。
遡ること30年近く前、雑誌ポパイの編集者で名を馳せた都築響一氏が東京に暮らす若者の部屋を撮影したものです。
住人は一切写っていないにもかかわらず、部屋の匂いや音、湿度、そして生活者の思いまでもが伝わってきます。
『美は乱調にあり』と、北一輝の言葉が巻頭の見出しにあるように、混沌の美が想像を掻き立てるものだとこの写真集を見て思ったものです。

人の数だけ暮らしがある。人の数だけ部屋がある。快適な空間とは何であろうか?

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竣工、引渡し時の建物よりも生活が始まった後の建物が好きです。
片付いているとは決していえない空間に建物の価値を見つけます。
スッキリ・ツルツルとした空間でなく、ザラツキやでこぼこな感じが存在するところにこそ真理があると思うのです。
建築、とりわけ住宅の仕事を生業としていて思うのは、見掛けの良い空間を提供することでなく居住者が生きていく上での自己実現であったり家族の幸せを育む空間を提供したいと考えます。
その次に『木』かな。
『ぎふの木の家』を標榜しながらも、それよりも大切なモノがあると・・・。

ここまで書いてきて思い出したのは、学生の頃、アルバイト先のショットバーでマニュアルを作るよう命じられた時のことです。
『ギャッツビー(アルバイト先の店名)・バーテンダーズマニュアル』の前書きには「10人のバーテンダーの前には10種類のマティーニがある。味は違えども、どのマティーニも客を満足させる。このマニュアルは客を満足させるバーテンダーのためのマニュアルである。」と記載したところ・・・。
「中川君、能書きはいいから誰でもカクテルを作れるよなモノを・・・。」と。レシピや手順書も付いているのに・・・。

若い頃から私は、他人に理解されることが少なかったようです。


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代表取締役 中川稔之

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