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藤棚

昨日は個人的に親しくしていただいている某印刷会社のK社長をお祝いするゴルフコンペが岐阜関カントリークラブで開かれました。K社長とは数年前に『養老天命反転地』を一緒に訪問したことがあります。
荒川修作と岐阜県の橋渡しをした関係で、荒川修作が『養老天命反転地』についての構想をプレゼンする場面に立ち会ったそうです。その迫力たるや、規定の時間をはるかに超えても誰も口を挟むことを許さないほどの凄まじさだったと。またプレゼン当時の荒川構想では、現在の養老公園の一画のスペースではなく養老山脈一体を『養老天命反転地』とし、ここを軸に世界中・地球の価値観が反転するという壮大で宇宙的な規模のものであったということです。
『養老天命反転地』はオープンして間もない頃に初めて訪れて以来、今日に至るまでの間に4,5回訪問しました。地面に平(たいら)なところがほとんどなく、オープン当初には傾いた斜面で転んで怪我をする人が続けて出たことで、公共の公園(おかしな表現?)にも関わらず安全性への配慮が欠けるとの批判もありました。
しかしこれは芸術作品であり一般的な公園とは一線を画すものと認識すべきです。『養老天命反転地』を初めて訪問した時には、安藤忠雄の京都・三条川原町タイムズビル(以下、タイムズビル)を思い出したものです。建築物・芸術作品としての類似性ではなく、社会における建築物・芸術作品の認識についてです。
京都で過ごした大学時代、友人がタイムズビル内のブティックで販売員としてアルバイトをしていました。友人から聞いた安藤忠雄のエピソードです。ある日、前触れもなく安藤忠雄本人が店にやってきた。しばし和やかな談笑の後、「何か困ってることある?」との安藤の問いに、「雨が降ると売り上げが落ちるので屋根か庇が欲しい。」と答えると、突然怒り出し「そんなことは店が考えることや」と出て行ってしまったそうです。
タイムズビルは建物に路地空間を取り込み、道路側にも建物通路にも屋根がない構造です。道路からだけでなく建物内のテナントの移動にも雨降りには傘が必要とされるのです。しばらく後、タイムズビルの店舗では雨天時は5%割引なる企画が生まれたことを知りました。
『養老天命反転地』を最近訪れたのは、一年ほど前のことです。オープン当初は植栽や草木もほとんど目立ちませんでしたが、所々に虫・ヘビなどの生き物が潜んでいそうな茂みができていました。また、転びそうな急傾斜、子供が中に入って挟まれそうな狭いところには、立ち入り禁止のポールやコーンが置かれていました。足元が不安であれば、這いつくばって坂を上り下りする。子供はヒヤヒヤしながら窮屈なところを冒険する。それを大人は見守るのが芸術とのあるべき付き合い方でしょう。

さて、タイトルの『藤棚』。岐阜関カントリークラブの西コース10番ティーグランド横にあります。今年の3月に弊社で施工しました。施工以前は、鉄パイプが支柱だったのですが、根元が錆びて腐食し棚が藤によって支えられている『藤棚』ならぬ『棚藤』状態でした。藤自体も老木で弱っていたのが、半年近く経った今では濃い緑が茂り『藤棚』らしくなりました。鉄と比べ熱伝導率の点(夏は熱くならない、冬は冷たくならない)からも藤に優しい『藤棚』です。『コンクリート・鉄から木へ』、今日らしい自慢の作品です。

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