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針葉樹林と広葉樹林

狂犬病の野良犬が如く・・・。
今朝、岐阜県内の某市長のブログに「産業構造は針葉樹林ではなく、広葉樹林でなければ・・・」との文章を見つけるや、針葉樹林(人工林)に対して広葉樹林(天然林)が優位であるかの意識が見られ、ついつい噛み付いてしまいました。

早速コメント欄に
『かつて杉などの針葉樹林(人工林)では表層崩壊が多発するとされていましたが、主に広葉樹が生育する林でも針葉樹林のような崩壊が多発していることが今日では知られています。
針葉樹林は災害に弱いと、一概に言うことは間違いであり、広葉樹林、混交林が針葉樹林よりも優位性を持つのは、生物多様性を維持することだと認識しています。しっかりと森林整備を施すことが最も重要だと考えます。
広大な森林面積を有する〇〇市民、林業関係者などからの意見を聞きたいものです。」と投稿したところ、
丁寧にも
『中川さん、ご教示ありがとうございます。広葉樹林が特に災害に強いとは言えないわけですね。』との返答が・・・。
過敏に反応した自分が恥ずかしいかぎり。

責任ある立場で影響力の強い人が森林について間違った認識・イメージを持っていることが我慢ならなかったのです。

『針葉樹と広葉樹では広葉樹の方が価値がある』これは木材価格の面では概ね正しいでしょう。しかし森林が持つ公益性の観点では間違いです。
森林の持つ公益性とは、水源涵養機能・土砂災害防止・二酸化炭素吸収・生物多様性保全などが上げられます。
天然林至上主義にも困ったものです。
人間の手による人工林よりも天然林が価値があるとしたなら、歴史的な『天然』記念物的な価値です。
そもそも森林の機能としての優位性を比較することに意味がないのです。

某市長へのコメント欄に書いたように、山の斜面の崩壊・土砂災害は針葉樹林(人工林)でも広葉樹林(天然林)でも発生します。
我が国では、広葉樹林(天然林)に比べ、針葉樹林(人工林)の面積の割合が圧倒的に多いので、針葉樹林ばかりが崩壊しているように思われているのです。

客観的事実と違う森林についての知識が『木の国、山の国』にも、深く浸透しているように思います。


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No title

間違った認識を世間に正してこなかった林業界にも責任があると思います。
林業界に入り10年経ちますが、人工林に対する認識、山の木を伐ることは環境破壊だと思っている人の割合、どれだけ変わったのだろうかと思います。
補助金をもらって仕事をしている私たちがもっと国民に説明責任を果たしていきたいと思います。

Re: No title

小森さん、コメントありがとうございます。
「『木』は良いですよ、特別ですよ~。」、「『森』は良いですよ、特別ですよ~。」と、科学的論拠もないことを、心情に訴えて理解を図ることが、森林・木材への共感を得る術だとしてきた過去とは決別することが、業界の未来を切り開くことだと考えます。
木や森には魔法の力などありません。

中川


> 間違った認識を世間に正してこなかった林業界にも責任があると思います。
> 林業界に入り10年経ちますが、人工林に対する認識、山の木を伐ることは環境破壊だと思っている人の割合、どれだけ変わったのだろうかと思います。
> 補助金をもらって仕事をしている私たちがもっと国民に説明責任を果たしていきたいと思います。
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代表取締役 中川稔之

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