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伐採・製材見学会にあたって

明日は弊社の一大イベント・秋の伐採製材見学会。
それにあたって思うことをまとめてみました。

ヨーロッパでは、木材産業は環境産業と位置づけられています。
木を伐って使うことが大気中の二酸化炭素の削減に効果がある認識されているからです。
木は植物です。植物の原料は空気中の二酸化炭素です。光合成をして二酸化炭素を蓄え、形を変えたものが樹木です。
また、木はある程度の年齢になってくると二酸化炭素を吸収できなくなります。つまり成熟した森林は二酸化炭素を固定しているだけです。
そこで成熟した森林を伐採し、新たに苗木を植えれば二酸化炭素を吸収するサイクルが生まれます。伐採した木材を住宅などに利用することは二酸化炭素を固定・蓄積することなのです。
ところで、人工林は自然林の二倍近くの二酸化炭素吸収能力があると言われています。杉人工林の二酸化炭素吸収量は170トン/ヘクタール・80年。それに対して、ブナ主体天然林は100トンです。
ですから人工林の『伐る(使う)・植える・育てる・伐る』森の循環を担う「木材産業は環境産業だ。」と言われるのでしょう。
また木材の用途について言及すれば、かつては生活用品の多くが木材を原料としていました。それがプラスティックや金属、ガラスなどに取って代わられたことで現在の木材需要の減少が生まれているとも言えます。プラスティックや金属、ガラスなどの工業材料と木材の決定的な違いは再生可能な資源であることです。
人工林の『伐る(使う)・植える・育てる・伐る』森の循環を人間の力で回すことが資源を生み出し、かつ環境にもプラスになるのです。

現在、日本では木材が大量に使われることを前提に植林された木が成長し、伐期を迎えています。
しかし需要と供給のアンバランスから木材単価が下がり、山から木材が切り出されない、山の手入れをする費用が賄えない状態が発生し、日本の山は荒れつつあります。
意識して木材を利用することの価値を理解していただきたい。

今回、ご覧いただく郡上やまと製材工場。
ここでは郡上地域を中心に岐阜県産の木材を使用しています。
人工林の『伐る(使う)・植える・育てる・伐る』森の循環から生産された木材を利用するための工場です。
丸い木を四角い形に変え、建築などの材料に使えるようにします。
木の皮からオガクズに至るまで、一本の木を無駄なく利用しつくします。
「木材産業は環境産業である。」の実践の場です。

木を使うことの価値について書き連ねましたが、言葉で理解することは家庭でもできます。
山に入れば、山の木々が生み出す空間を味わってください。
大きく息をして山の空気を体に取り込む。
木々が作り出すヒンヤリとした日陰と日向の温度差。
樹木や草を手で触れ、香りや湿り気を感じる。
目には見えなくとも鳥や生き物(虫も・・・)が存在する気配。
樹木の葉の擦れ合う音や小川のせせらぎの音。
理屈でなく、森の魅力に触れていただきたい。
また製材工場では、木が製材されて放つ香りや切り口の瑞々しさに接していただきたいと、考えています。

山や森、そして木を好きになっていただけたなら、最高の一日になると思います。


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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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