先の土曜日、11月3日に弊社の一大イベント『秋の伐採・製材見学会』を開催しました。
イベントのタイトルにあるように『伐採』なのです。
木材が再生可能な資源であることの意味が分かるのは『伐採』して利用する行為です。

木を伐ることと、植えること。植えることの方が環境保全に効果があると思われがちですが・・・。
木や森林についての一般的なイメージと真実が懸け離れていることは、たくさんあります。
例えば、針葉樹を中心とした人工林と広葉樹主体の天然林。
災害に強いのは後者だと思われがちですし、過去にはそれが定説とされていましたが、最近では針葉樹・人工林と同じく広葉樹・天然林でも法面の崩落が発生していることが知られるようになりました。
針葉樹・人工林と広葉樹・天然林を環境面で比較した時に、明らかに後者優勢なのは生物多様性の保全についてのみでしょう。
しかし、天然林至上主義または広葉樹原理主義的思想の持ち主が存在することも事実です。
先日のブログにも記しましたが、二酸化炭素吸収源としての森林を指標にした時には、針葉樹・人工林の環境保全貢献度が極めて高いのです。
それを支えるのは『伐る(使う)⇒植える⇒育てる⇒伐る』・森の循環です。
これを円滑化するには『伐る(使う)』行為が原動力になっています。
しかし木材需要の減少により、そのバランスが崩れているのが現状です。『伐って使う』がボトルネックになっています。
日本人の意識を変革するためには、皇室行事の『植樹祭』においてメインイベントを『お手植え』の植える行為から、伐って使う行為に転換することが効果的だと考えます。
その時期にあるのですから・・・。