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『クローズアップ現代』を見て

とてもオモシロイ内容でした。
一般的な視聴率は分かりませんが、業界内視聴率はかなり高かったことと思います。
『国産材価格暴落の衝撃』なるセンセーショナルなタイトルの番組がNHKで放映されると、業界内にメールがまわったせいかもしれません。
実際に放映された時には『眠れる日本の宝の山~林業再生への挑戦』とタイトルが変わっていました。
ゴールデンアワーに林業、木材産業に焦点が当てられる貴下印注目が集まる機会が少ないせいかもしれません。

番組自体は一般の消費者目線に立って製作されたものだと思いました。
当初巷間伝えられていたような『森林林業再生プラン』の施行が国産材価格を暴落させ業界が大混乱に陥っているというニュアンスの内容ではありませんでした。
ただ『具沢山のラーメン』のように、盛り沢山の内容に焦点がボヤケてしまっていたのは、それほど多くの問題を業界は抱えていることでもあることの表れだとも思ったのでした。
番組内で紹介された『森林林業再生プラン』と西粟倉村の取り組みは正反対のものであり、両者を並べて紹介するには無理があります。

それにしても「安価な外国産材が輸入されるようになったことで国産材が使われなくなった。」と当たり前のように語られていることがウソであることを番組は証明してしまいました。
木材利用量が増加しないのは、原料である木材の単価に問題があるのではありません。
従来、安価で粗悪な外材=悪者に対し、良質で高価な国産材=か弱い善の図式を言い訳にしてきたのが、我々の業界です。
『国産材は高い』の概念を守りたい意識も存在するように思います。

ドイツでは林業・木材産業が自動車産業と同じくらいの雇用を保つ基幹産業である訳を考えるべきです。
地域の木材(日本では国産材)の利用量を上げる試みが、社会全体で取り組まれているのが、ドイツなのです。
乱暴な言い方ですが、木材は特別なモノであると言う意識を捨てないと業界の改革は進まないと考えます。
嗜好品でなく工業製品として木材を扱う意識が産業全体を大きくしているのです。
木材需要を上げるには、細かな付加価値よりも大きな需要喚起に注力すべきでしょう。

市場が求める商品とは、『木材自給率を高めることに寄与するもの』であると定めてはどうでしょう。
市場や消費者の意識を変革することも必要です。
『木は良いよね~。』の甘いささやきよりも、安定した規格・強度、供給量、供給体制の構築こそが必要なのだと。

今回の『森林林業再生プラン』の実施によって、原木単価が暴落して業界が混乱していることは事実でしょうが、これによって問題が木材の単価にあるのではないことが明らかになったことを評価したいものです。
これをもって失政というのは近視眼的に過ぎると。

『小善』を切り捨ててでも、木材自給率を50%にするという大命題を実現する政策を推し進める覚悟を業界全体が共有することが必要だと考えます。



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代表取締役 中川稔之

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