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解体工事の現場で

住宅の建て替えに伴い永年住み慣れた住まいを解体工事をする際には、「できるだけ丁寧に壊してください。」と、お客様からご注文をいただくことがあります。
また解体工事中には、壊される住宅の姿に涙を流されるお客様の姿を何度も目にしてきました。
解体工事ほど、お客様の心痛を伴う工事はないと思います。

岐阜市内で、一階は厨房、二階からは宴会場からなる鉄筋4階建てのビルの解体工事を施工しています。
元々は鮮魚店として開業され、仕出し料理と宴会に業態を拡張されたことで、ビルを建てられたのが30年以上前。
地元の「おひまち」や会合、各種宴会、かつては結婚式場としても利用されたビルです。
社会情勢の変化から宴会場としての利用が減り、仕出し料理が中心に移っていたことやビルの老朽化でメンテナンス費用の負担が大きくなったことを考慮され、取り壊しを決意されたとのことです。
その解体工事の最中に、創業者の先代・社長が亡くなられました。
85歳を過ぎるまで病気らしい病気をしたこともなく元気だったのが、3年前に癌が見つかり闘病中だったとのことです。

郡上から名古屋に出て指し物屋で修行の後、戦地に赴き、帰っては鮮魚店を営む親類を頼って岐阜に。
結婚を機に独立し、鮮魚店から仕出し料理を手がけるようになり、その後は宴会場までもたれるようになったとのことでした。

お通夜、告別式に参列したのですが、会場に故人の写真アルバムと一緒に「解体工事中のビル」のアルバムが置かれていました。
所謂施工写真の記録ではありません。基礎工事から仕上げ工事に至るまで、細かに記録されています。
建築業者的な視点からのものではないので、亡くなられた創業者の方か身内の方が撮られた写真だと推測できます。
最後の方のページには、竣工式・宴会の写真があり、関係者皆さんの笑顔が溢れています。
見ていて胸が詰まりました。
しっかりと解体工事を進めて行かねばとの思いに胸が一杯になったのです。

ビルでも住宅でも同じです。
建築工事は一大事業。
一大事業として起こしたモノに幕引きをする仕事に携わることの使命は重大であると。


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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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