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JAS製品の価値

『JAS(日本農林規格)製品にあらねば建築材料としての木材製品にあらず』との、法律による縛りを期待します。

岐阜市の『大プロジェクト』第一弾としての図書館は、木造シェル構造の屋根を持ち、使用される岐阜県産材の木材量の多さに、岐阜の木材業界の期待と不安は大きいものがあります。
かと言って現在のところは、図書館景気に沸く(?)との高揚感も、またはタタキ合いの低予算で木材供給をしないといけないと戦々恐々と怯える様子もありませんが・・・。
木造シェル構造の屋根、桧の板の組み合わせですから板の組み合わせによるのですが、奇抜なデザイン・アイデアに違わぬ、求められる木材の寸法、強度、量は一筋縄では対処できないものです。

公共建築物の木造化が進められる過程で、最も大きな問題は『木材の供給体制』にあると考えます。
建築材料として建築業界求める『品質』・『供給量』・『納期』の要求に応えられる体制は、残念ながらありません。
これは木材業界ばかりに問題があるものではなく、今日まで社会から求められることが少なかったからです。

木材業者の大半が『木が好きな人・理解がある人(大工などを含む)』をマーケットにしてきました。つまり嗜好品的なものとして木材を扱ってきたのです。
嗜好品と工業製品では、『品質』が違います。
建築材料としての木材は、機能・構造を担保することが必要です。「好き嫌い、美しい」という基準は必要ありません。
今日まで求められてきたのは、主に「好き嫌い、美しい」という基準です。
ここのところを理解することがベースです。

JAS製品であれば、問題なく品質が担保されていると思われがちです。ところが基準の許容数値が大きいのです。もちろん非JAS(日本農林規格)製品とは、雲泥の差がありますが・・・。
鉄骨、鉄筋などのJIS(日本工業規格)のような厳しさはありません。これは一次産業への甘さが個体差を許容しているのだと思います。

建設業界が期待する工業製品としての木材製品を供給できる環境を整備するには、社会全体で取り組む必要があると考えます。
まず、木材は特別な機械の整備がなくとも、容易に加工ができると思われているようですが、規格サイズを統一することです。
餅や粘土のように自由な造形を、構造に木材を使用する発想は単価を押し上げるばかりですし、物理的に納期を制限します。
また木材業界は、製品に対する保証の意識を高める必要があると考えます。
数値で性能を担保することと、測定数値をクリアした木材製品に瑕疵があれば保証する制度を構築することです。
それには、現状のJAS基準を見直すことと、非JAS製品の特殊建築物への仕様を制限する法令を制定することによってJASの価値は高まります。
同時に建築主側には、JAS製品を採用することへの助成・インセンティブを与えることが、後押しとなるでしょう。

木材利用の推進には、JAS製品の普及が不可欠なことは言うまでもありません。
JAS製品が有利になる条件整備が木材利用を推進すると考えています。

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本庄工業株式会社
代表取締役 中川稔之

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