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野球物理学

高校一年生の夏、盲腸を患い入院したこともあり野球部に復活したときに待っていたのは、選手兼任『マネージャー・スコアラー』の役割でした。ハードな練習ができないなら裏方で働けと言う按配です。
今でこそ『マネージャー』の地位は認められていますが、当時は選手失格・落伍者と見られがちでした。

それでも前向きに取り組めたのは、病み上がりの現実と野球部長・『ヤマサブ』こと山田三郎先生の存在があったからです。『マネージャー』の仕事は部長と共に行動する機会が多くありました。『ヤマサブ』は野球経験は無く門外漢でしたが、そのユニークなキャラクターに惹かれたものでした。それまでは、野球部のOBか、高校の出身者の教員が部長を勤めていたようですが、該当者がなく『ヤマサブ』に白羽の矢が立ったようでした。

前例主義者、権威主義者でないことから混乱を生ずることもありましたが、いつでも『ヤマサブ』の言動は筋が通っていて痛快だったことを覚えています。高校野球は『前例』と『権威』が跋扈する世界です。

ある時、「ピッチャーがホップする球を投げるにはどうしたら良いか?」と。尋ねたら
「人間がホップする球を投げることは不可能。150グラム弱のボールを18メートルほどの距離の間に落下しない事などありえない。球が速くて、想定しているよりも落下幅が小さいことを錯覚してホップすると言うに過ぎない。」と、物理の教員らしい答えが返ってきました。
同時に
「ところで『キレがあるボール』と表現されるのは、如何なるボールか?」と逆に質問をされましたが、私は答えられず・・・。
科学的論拠がない表現は慎むべきだと思ったものです。

また、未知の分野である野球の世界に足を踏み入れるにあたり、ボールの重さや投手とホームベース間の距離を数字で把握している点にも感心したものです。

『ヤマサブ』から授業以外でも物理的発想の薫陶を受けながらも、残念なことに物理の成績は芳しくなかったことは許していただきたい。

昨日のプロ野球ドラフト会議で指名された選手を紹介するスポーツ新聞の記事には、安易にイメージを膨らませる表現が目立ったので、スポーツ記者は『ヤマサブ』に教えを乞うべきだと思った次第です。






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